ドキュメンタリー映画②


今回はDVDでかりてみました。

「Food,inc.(フードインク)」

これは食物もののドキュメンタリーで、アメリカで莫大な量の「肉」「コーン」「大豆(遺伝子組み換え)」が生産され、激安で販売されている[過程]と[仕組み]が、まざまざと表現されています。

低賃金で雇われ、何も保証されないていない移民系の労働者達、ちゃんとした野菜を買うよりファーストフードを買った方が安く、お腹も満たされる、という事によって糖尿病になり、薬が買えない(アメリカは保険制度が粗悪だから、その点はsickoをご覧下さい。)の負のスパイラル。

通常の常識では考えられない早さでみるみる育つ鶏達。自らの糞尿まみれの環境で育み、物のように扱われ、精肉されていく牛達。

世界中で問題になっている、O-157が発生した経緯。

結局の問題の根幹は、もちろん利益優先の大企業なのですが、それも実名で批判しているパンクな姿勢が痛烈です。

逆にオーガニックな食品の新しい動きや、優良な農場の事例も紹介されていて、ちゃんと対比して考えられるのも素晴らしいです。
結局はヨーロッパの富裕層にも流行っているオーガニックな事象は、著書「オーガニック革命(高城剛)」にもあるように、法が整備されないと広がっていけない現状があって、アメリカ的な利益優先の仕組みだと繁栄しない事なのかもしれませんね。アメリカ的な仕組みになりかけている日本も明日が我が身な感覚で勉強になります。

といっても、ここで生産された食べ物は、外食産業にがっちり入ってきてると思いますが・・・

マイケルムーアみたいなユーモアは、あまりありませんが最後まで飽きずに観ていけるドキュメンタリー映画です。予告編が入っていた「あまりあるごちそう」もかりてみようと思いました。

これを観て、やっぱ産地直送みたいな野菜でも頼もうかな〜と思いました。
オイシックスとかがベタなのかな??