今敏の漫画


konsatoshi19632010
先日近所のかもめBOOKSさんで漫画「サーフサイドハイスクール」を買って、漫画ずいてます。

とうのも、かもめBOOKSの漫画コーナーの充実ブリが半端ないのです。
一般的な漫画はドラゴンボール全巻くらいしか無いです。
僕がわかる範囲で、大友克洋、今敏、メビウス(フランス人漫画家)、バンドデシネ(フランスの前衛漫画の事)の和訳本、水木しげる、松本大洋、江口寿史、岡崎京子、などなど。端から順に制覇したいくらいです。

大友克洋はだいたい持っているので、今敏の漫画を少し買ってみました。
今敏はアニメ映画(パプリカ、東京ゴッドファーザーズetc.)の監督として有名ですが、昔は漫画も書いていたみたいです。たしか大友克洋(AKIRAetc.)のアシスタントもしていたほど、大友直系ですかね。
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左側が「SERAPHIM 266613336WINGS(セラフィム)」なんとあの押井守と今敏の共著。
それだけでワクワクですね。どうやら最初押井守に制作の話がきて、画を今敏に任せたらしいです。が、描いている途中で2人の個性がぶつかりすぎて後半は押井守はほぼ考えていないそうです。しかも最終的に未完。これ途中です。さらに今敏は2010年に46歳の若さで亡くなっています。つう事で完璧お蔵入りの作品です。が、一応キリが良い時に終わっているので多少スッキリしています。
内容は天使病という奇病の解決に帆走する、SFファンタジーといった感じでしょうか。AKIRA以降の漫画で、掲載されていた雑誌アニメージュの漫画「風の谷のナウシカ(宮崎駿)」の後継として連載された漫画という事もあり、AKIRAなみのスケールのデカさを感じます。設定を作ったのが押井守という事もあり、さすがの内容です。という事で非常に惜しい作品です。
押井守が小説化して続編を書くという情報もあったのですが、どうやら実現していないようです。

写真右側「新装版 海帰線」
これは純粋な今敏作品で、初めての連載漫画だったそうな。
ある島に伝わる伝説を守る神社の息子の主人公が、島の開発をする建設会社とあーだこーだする漫画です。
画はたしかに荒削り感は否めないですが、この一冊に世界観をうまく作っていて、全体を通してすっきり読めます。
意味深な表紙が読んだ後には納得します。決して壮大な話では無いのですが、その後の今敏の躍進の片鱗を感じます。
値段も552円(税別)なので、さらっと読めると思います。

もう少し今敏の漫画は発行されているので全部制覇してみます。