グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ


新年早々に1冊読み切りました。

この本は音楽本ではありません。ロックを通じたビジネス本です。

まず、グレイトフル・デッドとは、1965年にアメリカのロックバンドで、1995年にフロントマンの死で事実上の解散をしているバンドです。
そして自分はデッドヘッズ(熱心なこのバンドのファン)ではなく、むしろあまり聴いた事がありません。

その事を踏まえてお読みください。(詳しくないって事です。)

この本がグレイトフル・デッドを何故ビジネスと置き換えているかというと、このバンドの成功の裏側にあります。
通常のバンドはがんばってCDをだし、その名前のツアーを組み、そのアルバムが売れるためにライブをします。

が、このバンドはアルバムの為にライブはしません。ファンの為だけにライブをしています。
非常に面白いと思ったのは、ライブは録音を自由にしてOK。
そして、ファンが録音したライブ音源のテープを、ファン同士が自由に交換することを容認しているということ。
それによるファン同士のコミニティー

通常の著作権の概念が完全に無視されています。

ファンはツアーにくっついてきて、駐車場で路上販売etcも容認されていて、ロゴやキャラクターの使用もOKになっているという事。

ライブのチケットもプロモーターを通さず、自分たちで販売している。熱心なファンにはいい席を、みたいな事もあったそうな。

ファンにはバンドの近況をマメに報告する姿勢。

それらの取り組みを、現代的な話題、FREE、SHARE、SNS等と置き換え、事例も交えながら分かりやすく解説しています。
今の時代に置き換えて考え、自分でも取り組める事がたくさんありました。

音楽や、趣味が合うと自分もお客さんとの距離がグッと縮まり、親近感が沸き、急に仲良くなれるものです。

この本も全然関係のない仕事をしていた二人がグレイトフル・デッドを通して意気投合し、書き上げたそうです、さらにそれをTwitterで知ったご存知、糸井重里がこれまたグレイトフル・デッドを通じて意気投合し、日本版が出版されたそうです。 趣味が合うって本当にすごい事です。

自分は音楽好きの友人TSK氏に教えてもらって読みました。彼に最近このバンドについて教えてもらって興味が沸いていたタイミングにちょうど良かったです。

tsk、何から聴いたら良い??

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