童夢



こないだ久々に読んだのですがやぱり面白かったので。

ちょっと前にAKIRAについて書いたのですが、AKIRAの作者大友克洋が単行本一冊で書き上げたSF短編漫画「童夢」です。

大型団地に住む住人達に起こる数々の他殺、自殺、事故扱い死の数々。

少年少女達が無邪気に遊ぶ中で起きる事件の数々を解決していこうとする警察の葛藤。

この漫画のストーリーもすごいのですが、何を言っても画力が半端ありません。

SFなので宙を飛び回るシーンの精巧さたるや文句のつけどころは無く、
ドラゴンボールetc.でも随所に描かれる壁に押し付けられて、球体に壁が陥没する描写を始めて描いたのがこの作品と言われています。(昔NHK BSで特集されていた際に言っていました。)

ストーリーがめまぐるしく、ガーっと読んでしまうとあっという間に最後まで読み終わってしまうので、登場人物を把握出来ずに終わってしまう可能性があるので、ゆっくり読む事をオススメします。

色んな大友漫画に記述されている年表なんかをみても、AKIRAと被って連載されている時期があるみたいで、コレとAKIRAを同時に描いていたのなら、完全に怪物です。

そしてココまで大友漫画について書いたのだから、大友克洋の短編集『彼女の想いで』に収録されている「Fire-ball」という漫画もオススメです。

「Fire-ball」は大友克洋が描いた超能力物では初期の作品で、AKIRAの元ネタになっているとも言われている漫画です。
その後書き直したいと思っていたが、結局AKIRAを描き始めてしまったという作品で、確かに中途半端な終わり方をしているのですがこれはこれで面白いですよ!

*童夢とAKIRAはサロンにおいてありまーす。気になったらいつでもどうぞ!!