なんとなく今朝の通勤中にECDを聴いていたら blog書こうかなって気持ちになったので久々のpost
ECDは2018年1月24日に亡くなった日本のヒップホップレジェンドです。
ECDを初めて知ったのは高校生の頃で 99年くらいかなぁ 時代としてはECDがあの「さんぴんcamp」を成功させた後だったので
ある程度シーンが確立されていた頃だと思います。
自分はBBOYでは無いですが 音楽、カルチャーとしてヒップホップは好きです。
その当時の自分の主観ですが キングギドラが休止中で ジブラ Kダブが一緒に組んでたのは後から知ってビビりました。
圧倒的にBUDDHA BRANDがかっこよく 個人的にはTWIGYのラップが好きで良く聴いてて NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDが出てきて
ヤベーのきたなって時代。
そのくらいのタイミングで知ったのが 一番キャッチーなアンセムで 恐らくECDのキャリアで一番有名な曲じゃないですかね
「ECDのロンリーガール」
これは正直Kダブのバースが特筆してかっこいいんですけど 最高の一曲です。
ロンリーガール以外の曲を聴いて 本当にECDのラップは独特で唯一無二だなーと思うんですが
王道でラップが上手いなと思うジブラや ブッダのデブラージなんかはまさにFLOWがかっこよくて 滑らかすぎる言葉運びがしびれる訳ですが
ECDのそれは 決して流れていないんですが 完全にオリジナルのスタイルで 誰も真似できないんじゃないかなーと思います。
ECDは00年代前半まではエイベックス内のカッティングエッジという 当時の日本語ヒップホップの名作を送り続けていたレーベルに所属していましたが
ECDの著書によると シーンの陰りとともに クビになり 自主レーベルからのリリースになります。
その頃に完璧にアル中になったっぽく 結構生活は大変だったっぽいです。
その頃のレーベル名と同じタイトルの「FINAL JUNKY」っていうアルバムも 勢いがあって良いです。
これ2012年のライブ音源だけど 小岩のBUSHBASHでのライブ illicit tsuboiとのライブ やべーね
独立してから 一回り以上?年下の写真家の奥さん植本一子さんと結婚して 二人の娘さんがいるみたいですが そのくらいから リリックが少し家庭的な方向に向かってきます
自分もそうですがECDも子どもできると世の中の捉え方とか変わったのかなーと思います。
↑と一緒の時のライブ音源ですね これ今気づいたんですが 本人のアカウントでアップされてますね。
この「Don’t worry be daddy」ってアルバムが2012年ですが この時期って 国会前のデモが過熱しているタイミングですが
ECDはかなりそのトップに食い込んでるくらい 反体制派に位置しています。
どうやらその以前から 反体制的なアプローチは強かったようですが こうなってくると一部のファン達は完全に引いてしまう場合もあります
ECDがガンガンデモに参加している様子は SNSをチェックしていれば容易に見ることができました。
そんな中でも精力的に音楽活動もしている様子は かなりPUNKSだなと感じました。ECDはパンクスなんですよ。
2016年に癌を公表して 音楽活動としては失速しますが 細々と動いていたようで
ECD名義では最後なのかなー 闘病中にも関わらず最高の曲が発表されました。
それが加山雄三トリビュート企画のこの曲。
「君といつまでも(together forever mix)feat. ECD×DJ Mitsu The Beats」
あの加山雄三の名曲をサンプリングして作られたこの曲のリリックが半端ないので是非MVを見てもらえると
かなり沁みます。
これ手書きなのかなーっていうリリックが表示されていて 亡くなった今だから聴くとより沁みます。
全アルバムを聴いてきた訳じゃ無いですが 存在としてはすげー強かったECD。 なんとなく常に気になる存在でした。
亡くなる直前とかのやせ細ったECDはシンドそうでしたが 亡くなる直前まで 自分を貫いていたように感じて
政治的アプローチの強さなど 全てを共感できるワケではないですが リスペクトできる存在でした。
これからも聴いていこうと