「アーバン・アウトドア・ライフ」芦沢一洋


先日近所のかもめブックスさんに行った際にみつけた本
アーバン・アウトドア・ライフ」芦沢一洋
アーバン・アウトドア・ライフ

どっかで見たようなタイトルだなーと思って一度買わずに保留しました。
サロンに戻って アーカイブしているpopeyeコレクションに目を通すとありました。
アーバンアウトドアライフ特集の号が
これ現在のスタイルのポパイにリニューアル第三弾の特集。
アーバン・アウトドア・ライフ特集のpopeye
リニューアル第一弾が 「シティボーイのABC」
これは今後の展開していくpopeyeはこの流れですと指南した伝道書的な特集で
初期ジョーダン+短パン+BDシャツ+ナードな七三ヘアー 今ではど定番な最高なスタイリングの提案 結構衝撃でした
さらに表紙がグラビアじゃなくてイラスト さらにレイアウトにもイラストがどっさり テーマはワンテーマで深掘り 現在のメンズ雑誌から女性誌までの流れをガラッと変えた金字塔的なリニューアル これ全然褒めすぎじゃなくて 完璧に流れを作った潮目です。その後当時の編集長木下氏は現在ユニクロの執行役員で ユニクロフリーペーパーも発行して話題 と脱線するレベルの衝撃でした。

そんでリニューアル第二弾が 「サマーボーイと西海岸」この特集はもちろんアメリカ西海岸の特集で
1976年に創刊したpopeyeの第一号の特集がカリフォルニア特集 ってことで完全にオマージュですね。

リニューアル第三弾の特集がやっと本題 「アーバンアウトドアライフ」特集でした。
今の形式のpopeyeの根底にあるテーマとして垣間見える内容です。

このアーバンアウトドアライフという概念は今回紹介する芦沢一洋さんが提唱するライフスタイルで
都市に住む人達がどうやって自然を楽しむのかということを 1984年6月にまとめた内容で
この本は2018年に文庫化したもので 亡くなられている芦沢さんに変わり 奥様が編集に携わり 現在存在しない事象に関しては注釈が捕捉されています。

当時ご自宅があった世田谷を中心にした内容で 東京極東江戸川区在住の自分とはすこーし中心は違いますが 公園なんてそう姿形が変わるものでもないので十分に納得のいく内容です。
山梨の山奥出身の芹沢さんは 東京に移り住みアメリカを取材する事によって自然が好きになっていたそうで 元々山に生まれ山に住む人よりも 都市部に住んでいる人の方が総じて自然が好きだと謳っています。

確かに都市部に住む自分としても わざわざ自然にアクセスして自然を感じて都市部に帰る これが最高なのです。

一方自分が18歳の時にオーストラリアのパースに旅行に行った際 比較的都市部にある公園の豊かさ 都市と自然の共存に感動したことが忘れられません。 この本にもあるように東京23区内にも自然豊かな公園は点在しているのです。
芦沢さんは公園だけではなく自宅の庭や部屋の中でも自然を感じる生活をされていたそうで、具体的な内容が本書に書かれています。

代々木公園の奥地から見える新宿のドコモタワー、葛西臨海公園の渚から見える臨海エリアのタワマン群 これもある種のアーバンアウトドアだったのかなーと思えてきます。

都会から望むアウトドアの視点 それがアーバンアウトドアライフであり 昨今のpopeyeでも度々謳われている概念で 都市部に住む人が妄想するアウトドアなのかなと

あーキャンプ行きてー

popeye達

popeye達