暮らしの手帖 第5世紀1号

暮らしの手帖

僕のバイブル「暮らしの手帖」が第五世紀に入りました。
暮らしの手帖では100号をまとめて1世紀とし 2019年8-9月号で通算501号目になったということです。

この雑誌の内容としては、レシピを筆頭に、暮らし全般、色んなお仕事について、色んな制度について、旅、コラム、音楽紹介、映画紹介とまさに暮らしの手帖です。

数年前のNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」で描かれていた暮らしの手帖創刊から70余年がたったということです。
これは現在の日本の雑誌業界では本当にすごいことだと思います。(←お前誰だ)
しかもこの雑誌は広告が全く入っていません。ゼロです。 という事はですよ マジで書きたいことを書きたいように
書ける雑誌 ということです。
最近のpopeyeなんかの紙面も最高ですが どうしてもタイアップ記事やタイアップ企画があって もちろんpopeye流に編集、デザインされて最高の雑誌なんですが
暮らしの手帖に関しては純粋な企画しかないのです。それもちゃんと丁寧に作り込まれています。
写真もすごく素敵で 料理のレシピも最高です。個人的に実際過去のレシピで何十回もつくっている鉄板料理もできました。

2013年の早春号(62号)をはじめて買って衝撃をうけました。こんな丁寧な雑誌があるなんて この雑誌を知らないで自称雑誌好きなんて言えたもんじゃないです。
暮らしの手帖バックナンバー
中で出てくる写真家もホンマタカシだったり平野太呂だったり長島有里枝などなど 昔の大好きだった雑誌relaxを彷彿とさせるラインナップで さらに連載企画の「今日の買い物」を担当している岡本仁さん。この方relaxの元編集長です。さらに数年前から編集長をやられている澤田康彦さんも元々はマガジンハウスの方だそうで

なんとなく裏方をみると 自分がハマるのも納得かなーと思います。

この第5世紀1号の冒頭に掲げてある文章が最高です。

未来というのは、どこか遠い先、
海にぽっかり浮かぶ理想の島のようなものではなくて
いまここから地続きで、すぐ目の前に広がるリアルな地平です。
(中略)
時代が変わっても、読書だけを見つめ、広告をとらず、
記事を一つ一つ丁寧に検証して作る編集方針は変えません。
美しい未来は、ただ夢みるものではなく、過去を学び、大切な人を思い、
絶え間なく努力して手に入れるものだということ。
そう信じるのは、創刊のころも、今も同じです。
これは「あなたの手帖です」ということも。
(暮らしの手帖第5世紀1号5ページより)

という熱い一文が最高です。ちなみに「あなたの手帖」という文は毎号載っているこの一文の意味です。
暮らしの手帖スローガン

kasaneのお客様でも毎回ご来店の度に暮らしの手帖をご所望される方が多いです。若い世代の方でも試しみ席に置いてみると 結構ウケは良く 「名前は知っていたけど初めて読みました。面白いですね。」とおっしゃる方は多いです。

ただの読者なんですが ここまではまった雑誌もないので、記念号の発売と共に改めて紹介してみました。